深夜1時30分。
ビッグコミックに諸星大二郎の特別読み切り載っているとのことで、作業の休憩ついでにコンビニへ向かう。
寒波がビリビリと肌を刺す。細かい雪が舞っている。足跡を残すことに罪悪感を感じるくらいになめらかな薄雪が地面を真っ白に染めている。雲で覆われた山の奥には、スキー場の明かりがぼんやりと連なっている。雪がすべての光を反射して、街灯の少ない田舎道なのに明るく感じる。
長野に引っ越してきて、冬のとてつもない寒さにも慣れてきた。冬の空気は景色の輪郭をはっきりさせてくれる。突き刺すような冷たい空気で肺をみたすと脳みそがすっきりする。湯たんぽであたためた布団で寝るきもちよさったらない。夏よりは冬が好きになってきている。
帰り道、獣の足跡を見つける。キツネかと思ったが、キツネ特有の一直線の足跡ではなかったので猫かもしれない。猫にしては小さいのでタヌキかも。分からないけど、何がしらがこの道をついさっき横切ったみたい。
冬の夜道はそういう時間が刻まれるのがいい。
ストーブの前で諸星大二郎の読み切りを読む。宇宙船が舞台の不条理ミステリー。諸星大二郎の絵柄はなぜこんなに良いのか。
今度『諸星大二郎短編集成(全12巻)』が販売されるらしい。
めちゃくちゃ欲しいので、頑張ってはたらきたい。
